インフルエンザ感染とその治療薬オセルタミビル

日本で知られているいわゆる伝染病の中で、最も知名度が高いものはインフルエンザと言えるのではないでしょうか。流行の時期は12月~2月頃に集中しますが、感染自体は年中報告されています。その年に流行すると考えられる型のインフルエンザワクチンを、あらかじめ予防接種で受けているという方もいるのではないでしょうか。予防接種は、感染を防ぐというものではなく、伝染病という名の通りヒトからヒトへ移るウイルスを防ぐことはできませんが、ウイルスが侵入した後に発症するという過程を抑えることができるため、結果として発病することを抑え、また発病した場合にもその症状を軽くすることができるというものです。また、インフルエンザの治療において一躍有名になった治療薬がオセルタミビルです。オセルタミビルはカプセル剤またはドライシロップ剤ですが、現在ではそれに加えてザナミビル、ラニナミビルの吸入薬が用いられています。特にラニナビビルは、オセルタミビルの異常行動が取り沙汰され社会問題となった時にはまだ発売されておらず、純国産のインフルエンザ治療薬として2010年に発売になったもので、他の薬が5日間の継続を必要とするのに対し、1本または2本の吸入薬を1回使うだけで治療が完了するという簡便さが特長で近年急激にその使用量を伸ばしています。伝染病ゆえ、いずれは大規模な流行が予想されるインフルエンザですが、その悪影響を防ぐためにはまず、感染を防ぐための日常的な取り組みと、もし感染してしまった場合にはそれ以上広めないための対応などについてしっかりと理解し、治療にあたっていくことが重要であると言えるでしょう。治療に際しては、医師、薬剤師など専門職の話をしっかりと聞いて、対応していきたいものです。